インドの列車なんて乗れたもんじゃない。
インドに来る前、色んなブログやテレビ番組を見て私がずっと思っていたことです。
人はゴミゴミして多いなんてもんじゃないし、マナーがない、臭い、汚い、時間通りに発着しない、車内での盗難、スリ。
靴の上にいきなりうんこを乗せられ、そのうんこをキレイにしてあげるからと靴を無理矢理洗われ最後にクリーニング代をぼったくられた!というような嘘みたいな経験談など、、、
ネット上にはこんなインドの悪いレビューが飛び散っていました。
だけど私達がここインドで出逢った人達はまったく違いました。
ジャイサルメールから次の目的地であるジョードプルに向かう6時間の列車旅の中で、一生忘れられないであろう出逢いがありました。
人が多く乗車するインドの列車で相席になった大家族との出逢いからそれは始まりました。
私は横に座った学生の女の子と仲良くなって、電車のってるあいだずっとこの子と二人で喋ってた。
英語が話せない私と会話なんてさぞかし苦痛だろうに、この子はそんなこと一切お構いなく携帯の翻訳アプリをわざわざ使って、色んなことを私に質問してきては話を返してくれた。
なんかもう会話できなさすぎて申し訳なくて「大丈夫?しんどくない?」と聞くと「全然大丈夫!ちゃんと理解できるよ!」と半分ぐらい年齢の違う女の子に励まされるアラサーのわたし。
そんな私達の前でなにやら大学生メンズ達が美人インド三姉妹の大家族と楽しそうに会話していました(・∀・)
なんでもこの大家族さん、私達がこれから行くジョードプルにお住まいらしく「家に遊びにおいで!」と招待してくれたのです!
理由はわかりませんが、私と一緒に旅してくれてる大学生メンズ達は(なおちゃん以外)みんな本当に頭が良くって英語が堪能だから気さくな日常英会話が普通にできてしまうんですね!
あ、ちなみに私もバカだからなおちゃんとは一番の仲良しだよ(・∀・)
そんな車内が楽しすぎて、あっとゆうまにジョードプルに到着!
翌朝、私達は昨晩列車で会った大家族の家へ向かうことになった。
だいきくんが先頭を切ってリクシャの運転手に道を伝えてくれる。
5人の大人がリクシャにぎゅうぎゅう詰めで乗ってもインドでは乗車拒否されない。
こんなノリで決まるようなルールとリクシャのガタガタした乗り心地が私は地味に好きになっていた。
色んな小道を通り、いよいよ大家族のおうちの前に到着!
外国人がそんなにめずらしいのかな?色んなところから人が集まってきてもう意味がわかりません。
でもこの超ウェルカムな雰囲気の中で楽しめないわけがありませんでした。
でも調子乗ってたら「バッドボーイズだから関わるな!家に入りなさい」って少し怒られちゃいました。
お家にお邪魔するとベッドの上をテーブルにして手作りのお菓子やチャイがたくさん出てきてもう大歓迎の嵐。。。
どこからどこまでが家族なの?!ってゆうくらい子供や大人やおじいちゃんおばあちゃんが次々に集まってきて、全員が笑顔でウェルカムしてくれる。
そのうち家の中に大音量のミュージックが流れはじめて、みんなもう夢中でダンス!!!
こんなんあかんわ。
もう楽しすぎる。
素敵すぎる。
なんなんこの空間。
この素敵な大家族。
インド。
ジョードプル。
これは、滞在時間わずか1時間くらいの短くて温かすぎたノンフィクション物語です。
5日間という短い日程に予定を詰め込んでいるわたし達にすぐ、お別れの時間がやってきた。
一緒に踊って遊んでたくさん笑いあった可愛い子供達がわたしの足をぎゅっとつかんで「行かないで!」と目に涙を溜めながら引き止めてくる。
それも3人くらい同時に、、、
これでもらい泣きしないほうがおかしい(泣)
でもお母さんに抱っこされて絆されるとすぐに泣き止み私達を笑顔で送り出してくれた。
最後までリキシャに乗る私達を追いかけてきてくれる笑顔の子供達にウルウル涙してしまった。
お別れって本当に切なくてたまらない。
インドに来てもうすぐ1ヶ月たつんだけど、すでに1500枚くらいの写真を撮った。
その中でもこの素敵な大家族との思い出は、わたしにとって本当に宝物になった。
もしこの旅がわたし一人の旅だったらここまでの物語には発展しなかったと思う。
メンズ達との一緒だからできたことで、女子の旅なんて行動範囲が限られるから。
自分の身を守るために警戒と疑いから始まってしまうもん。
本当に心から楽しかったなぁ。
心から感激して心から笑った。
家中に愛が溢れでてたくさんの愛を与えられた。
わたしもこんなに暖かい大家族を持ちたい。
本当に本当にそう思うしそう願う。
家族に首を絞められるような人生は嫌だ。
本当にこんな悪のない家族を持ちたい。
お金がある、すごい仕事をしているとかじゃなく、こんな暖かい家庭を築けるパートナーに出逢いたい。
ずっとこんな愛に包まれて年を重ねていきたい。
インドに来て、働いてない自分になっても毎日いろんな感情が心と頭に押し寄せてくるよ。
決して全部きれいな感情とは言えないけど、幸いにもひとつひとつに向き合う時間はあるから、毎日自問自答したり、本を読んだり、観察したりして、そこからなにか見つけようって自分なりに考えてる。
この留学が終わって日本に帰ったとき、社会人を休んだ分のツケを払っていくような人生には絶対にしたくない。
わたしは常に責任をもちながら自由でいたい。
それって今こうやって社会から外れているとそんなに難しいことじゃないような気がしてくるけど、社会にいると自由の感覚が狂ってすぐに忘れてしまう。
日本は特にそういう文化が根強い国だとも思う。
あと、日本に帰るのは一時的にしたいな〜なんて思い始めてる。
海外が好き。
もっと見たことのない世界をみたい。
だってここにいる愛ってゆう人間の人生は、あと長くても70年しかないんだよ。
いろんなものを自分に見せてあげたい。
一番はもっといろんな人に出逢いたい。
英語はわたしの人生に必須だ。
英語以外の言葉も覚えるだけ覚えたい。
もっと話さないと、もっと上手にならないと。
結局いつもここに戻ってくるな〜(笑)
Thank you so much for a lot of LOVE!!!
Best wishes to ALL!!!
(つづく)