デスバレーの「空」があまりにも壮大で美しかった

早朝、のりさんが宿泊しているホテルの近くで待ち合わせし、念願のデスバレーに出かけた。

朝はあいにくの曇り空だった

このためにラスベガスに来たんだ!と言ってもいいくらい私にとっては大きな目的地。

ちなみにレンタカーは、ラスベガスに鬼詳しいのりさんが特典か何かを駆使して安く借りれるとのことで全部お任せしてしまった。

しかも交代で運転する予定だったのに「道が広くて気持ちいい」とこの日ずっと運転をしてくれた。

そのお陰で私は車内からもずっと外の景色を撮影することができた。

ラスベガスからデスバレーまでの所要時間は二時間と書かれてたけど、途中売店でホットドッグを買って食べた時間を合わせてもそんなにかからなかった。

デスバレーはアメリカ合衆国に50カ所以上ある国立公園の中で一番面積が大きくて何もない大荒野だ。

その殺伐としたシチュエーションは、映画スターウォーズのロケ地と使われたことでも有名な場所。

夏は植物が全て枯れ果ててしまうくらいの灼熱で世界一暑い場所にも関わらず、たくさんの観光客が訪れる。

石が地面を生き物のように移動するセイリングストーンも有名だ!

ずっとミステリーだと言われていたが今はその謎も解明されて、寒暖差のせいで小さな氷塊が地面に生まれては溶けたりすることで石がスルスル運ばれるという現象。

国立公園内に到着し、まずは入園料を払いにビジターセンターへ向かった。

アメリカの国立公園って「公園」ってスケールじゃないから、入園料を払わずに散策しちゃう人がほとんどかもしれない。

実際もし私が一人でここに来ていたら、わざわざビジターセンターに行って入園料を払わないといけないことさえ気付かなかったもん(笑)

それをのりさんは「いや払いに行かないと!」ってふつうに言うからやっぱ凄い。

しかもビジターセンターに立ち寄るとデスバレーのMAPがもらえるし、ガイドさんに公園について色々教えてもらうこともできるんだ!(え、当たり前?)

愛
「どこの絶景ポイントが一番おすすめですか?」

ガイドさん
「Oh!それは難しい質問だなぁ!全部すごいけど、ここと〜ここと〜ここもいいね〜!あ、ここもいいんじゃないかな〜!」

そういってガイドさんはMAPにいっぱいにマルを付けてくれたがよくわからんくなったので、とにかく現在地に一番近いポイントから攻めていくことにした!笑)

行った場所の名前を全然覚えてないので写真攻めでガンガン行きます!!まずはここ!

「俺を写真におさめんかい」と言わんばかりのアーティスティックな枯木と砂漠。

枝のところまで登っておもしろい写真にしたかったのですが、わたしの体重でこの芸術品が壊れてしまう気がして諦めました。

次は、ただ目前に広がる道と空と光のカーテン!

アリゾナをドライブした時にも出逢った景色だけど、やっぱりこの景色はわたしのマインド全てを子供に戻してくれる。


「のりさん!ちょっとここで降りたい!」

誰もいないこの場所で走って飛んで寝っ転がる。

それにね、見て?こうやって遊んでる間にどんどん青空と光が出てきてくれるんだよぉ。

平凡に蓋されていた感情がまたこみ上げてくる、毎度のことながら本当に綺麗すぎて泣きそうだよ。

のりさん
「絶対良いことあるわ〜!幸せなれるわ〜!」

この大自然のライトを見て、のりさんもっと大きな声でそう言ってた。


「もうここに来れてる時点でめちゃくちゃHAPPYだよ!」

のりさんが運転してくれてる横で窓を全開にし、この美しい空が続くセカイをずっと見上げていた。

優しい光をまとった雲がだんだん翼を持った生き物のように見えてきた。

私はこのとき大切なレオちゃんも空に見つけたし、それ以外にも色んな柔軟なカタチを見つけながら思考が広い場所でニュートラルになったような優しさを感じた。

空のことをどこまで考えても見上げても、空はただそこにあるブルーだ。

それだけなのに、こんなにも雄大で無限の美しさを自分の心がハッキリと感じてくれる。

そんなシンプルな事がこんなにも優しい気持ちをくれる。

この瞬間に「灼熱・殺伐・荒野・荒漠・死の谷」なんてゆうデスバレーの代名詞はどれも全然似つかわしくなかった。

やっぱり世界というものは、、、

自分の足で来て
自分の目で見て
自分の心で感じて確かめなきゃわからないことだらけだ。

(つづく)