もはや覚醒剤!常識を超えたコーヒー専門店【大阪 ザ ミュンヒ】に行ってきた

こんにちは、愛です(・∀・)

地元の大阪にて、これまたぶっとんだ店を見つけてしまいました!

コーヒー好きなら知る人ぞ知る喫茶店らしいですが、なんと一杯 10万円の高級コーヒーを提供されているというのです(!)

そんな浮世離れした噂を聞きつけ、世界各国からたくさんの観光客が訪れているそうで、海外有名Youtuberの動画でも話題になりました。

また2019年には、アラブ首長国連邦の皇室の方が日本での仕事帰りに立ち寄られ、10万円のコーヒーを躊躇なく注文して大満足して帰られたそうです(!)

この不景気な時代に、嘘みたいな高級コーヒー専門店「ザ・ミュンヒ」を経営する田中完枝(かんじ)さんに、本日はたくさんお話しを伺ってみましょう!

可愛くてお茶目な田中さん

ざっくばらんな営業スタイルでお出迎え

お店に到着するとドアにかかっていた表札が「CLOSE」になっていたので閉店?!と思ったのですが、店内に灯りがついていたし、鍵も開いていたので思い切って中に入ってみました。

すみませ〜ん!誰かいますか〜?

レトロで小さな店内に人影はなかったのですが、テレビが付けっぱなしだったので、もしかしたら奥の部屋にいるかもしれないと思って私はそのまま叫び続けました。

す〜み〜ま〜せ〜ん!!!

田中さん
はいはい。

あ、いた!お店営業してますか?!表札が「CLOSE」になってたので...

田中さん
ああ、風でひっくり返ったんやね。お店はやってるよ!どうぞどうぞ。
高価な食器が並ぶカウンター

田中さん
ほな、こっち座って。今から店の説明するからね。

芸人並み!店長のおもしろトークが止まらない

カウンターの奥からマイペースに登場した店長の田中さんは、Google MAPのレビューでも「マスターの味が濃い」と書かれていた理由が一目でわかってしまう独特の雰囲気をしていた。

席に座ると、まずミュンヒのコーヒーについての説明会が始まります。というのも、普通の喫茶店だと思って来たお客さんにコーヒーを提供した後、お会計を見て「ぼったくり!」と怒られることがあるそうです。

高級住宅街でもない場所で質素に営まれている店なので、ミュンヒのコンセプトを知らないまま入店して、1杯10万円とか言われるとそりゃ驚くのも無理ないけど(笑)

田中さん
今日は特別サービスで、普段は400円するステッカーと、テレビ取材されたときのDVDと、昔のプロマイドもあげるね。

これマスター!?めっちゃ男前!今も面影あるね!

田中さん
前にメルカリで出品してる人がいてな。俺が死んだらもっと値打ちつくからそれからにしぃや。

田中さんの会話には「遠慮」もなければ「退屈」もなかった。

話のオチが最も重要な大阪人を納得させる会話術を極めていて、さらに80年間の人生で培ったコントラストの強い逸話には終わりがない。

田中さん
さぁ、コーヒーの話やね。時間と予算があるなら2種類を飲み比べてみるといいよ。

田中さん
1つは予め作ってあるコーヒーで1,100円。もう1つは、今から50分かけて抽出するブルマンコーヒーで値段は3,400円。目の前で時間かけて抽出していく。これはめちゃくちゃ美味しい!びっくりするよ!間違いない。
メニューを見ながら細かく説明してくれる

このように、店長自ら味のハードルを上げるのだが本当に大丈夫なんだろうか...?

じゃあそのオススメの2つを頂きます!せっかく来たので目の前でドリップするところも見てみたいし!

混み合っても店長の接客に抜かりはない

私が訪れたこの日は、地元の人・常連さん・噂を聞いてやってきた一元さんがいっきに来店され、店長曰く「珍しい光景」とのこと。

さっきまで私の目の前で行っていたドリップの準備をいったん置いて、他のお客さんが注文した1,100円の一番安いコーヒーの準備を進めるのだが、急な来客で忙しくなっても、長年一人でこうして経営してきた彼から「焦り」は微塵も生まれないんです。

店内にいる全てのお客さんと流れるような良い距離感を保ち、お店とミュンヒのこだわりを自身の人生に絡めて惜しみなく表現される。

その店長の姿は、まるで新喜劇に立つ芸人のようだった。

店長がいる限り、「コーヒーが出来るまで本でもゆっくり読んでよう」なんてことは、このお店では一切できない。カフェだというのに、ゆっくりマイペースに過ごせる場所ではないこと、それがこの店の醍醐味でもあるのだと思います。

10分ぐらいして、店長が私の席に戻ってきて、ドリップの準備を再開し始めました。この150gの豆をすべて使って、惜しみなくドリップしていくようです。

田中さん
コーヒーはよく飲みに行くの?どっか美味しいとこあった?

コーヒーはめっちゃ好き!毎朝飲むし、色んなカフェにも行く!最近一番美味しいって感動したのは、京都のカフェ工船かな。

田中さん
カフェ工船は有名やな!行ったことあるけど、俺けっこうテレビとか雑誌で顔知られてしまってるから、あちこち飲み歩くと嫌がれるんだよね。この業界では異質なことしてもうてるから。

確かに、1杯10万円とかドリップに50分とかコーヒーの向こう側行ってるもん。土俵が違うから比べる必要はないと思うけど(笑)

田中さん
でも、ジャンルとしてはカフェに分類されるから嫌がる店は嫌がりはるんよ。食べログの口コミとかも、うちみたいな店が上位にあると他の店に迷惑かかるんかして、せっかくお客さんがくれた評価も勝手に消されていくしな。

あー、やっぱり。私は大手のランキングサイトはあんまり信用してないです。

意外なことに、店長はレビューや口コミをすごく大切に思っていて、来店されたお客さんには「口コミよろしくな!応援したってな!」と欠かさず伝えていました。

私も店長から終始書くようにお願いされましたが、情に負けて正直でない感想は書きたくないのでこう伝えました。

それは飲んでから決める!

美味しいコーヒーではなく「覚醒剤」だった

さて!コーヒーが抽出されるまで本当に50分かかりました(笑)粉の量が多すぎて全然落ちてこないの!30分ぐらいして、ようやく初めの一滴が出てきた瞬間は感動しました。

でも、店長の新喜劇がずっと目の前にあったので退屈することはなかったです。

ずっと待ってた

田中さん
このコーヒーはめっちゃ甘いで!美味しすぎて飲んだらびっくりする!これ飲んだらみんな幸せなるしな!

幸せに?なんでですか?

田中さん
だって俺が幸せやから!幸せな俺が時間かけて挿れたコーヒーには幸せが詰まってるに決まってる!それに、こんなに時間もお金もかけて提供するコーヒーが美味しくなかったら、お客さん怒って帰らせてしまうだけやん!

ようやくドリップされたコーヒーがカップに溜まってきたところで、さらにハードル上げ始めたけど本当に大丈夫なのかな?でも、私の周りにいたお客さんは声を揃えて「美味しい!」と絶賛していたのが事実です。

ちゃんと味見する田中さん

さぁ!いよいよ飲みますよ!

150gの豆を使い、50分かけて抽出した、3,400円のコーヒーです!

味が濃いのは想像できるけど、香りはそこまで深くはないね!

もう飲まなきゃわからんわ!よし!行きます!

(グビッ)

?!?!?!?!?!?

ちょ、ちょっと待って!!!

急にめっちゃ心臓バクバクしてきた!今、全神経に鳥肌がたってる!!!

これはもはや、コーヒーじゃなくて、覚醒剤じゃないですか?!(@Д@)

飲んだ瞬間、珈琲のコクや香りをイメージさせるようなものを遥かに通り越して、私にはまず覚醒が先に来てしまったのです。

私も毎朝家でブラックコーヒーを淹れて飲んでるけど、これを「美味しいコーヒー」と表現できる人は、かなりの強者だと思いました(衝撃)もちろん体に悪くないとは思いますが、飲んだ時の衝撃からくる疲労感が半端なかったです。

常連さん
ミュンヒのコーヒーは、ジェットコースターだよ!

横に座っていた常連さんが私のリアクションを見てそう言った通り、ミュンヒのコーヒーは「嗜好飲料」ではなく「アトラクション」だと思いました。

ちなみにこの常連さんは、私が覚醒剤と表現したコーヒーと同じものを飲みながら、ずっと「美味しい」と味わっていました。

私、もう飲まれへん!これ全部飲んだら変になりそう!

田中さん
そういう興奮剤的な効果を感じる人もたまにおるね(笑)お姉ちゃんにはちょっとキツかったかなぁ...

せっかく淹れてもらったけど、私には「美味しい」と言われへん;ごめん!でも経験できてよかった!笑)

田中さん
ええよ!世界でここだけにしかないコーヒーを俺が生きてる間に1回は飲みにきてほしい!俺は今80歳やけど、あと30年は頑張って店続けるから!この覚醒コーヒーのおかげでこんなに元気で幸せやし!

the-munch-coffee

毎日コーヒー20杯と高野豆腐とトマトジュースを煮た物を主食とする店長は、本当に110歳まであっさり生きられそうな気がした。

この年齢になっても大好きな自慢のバイクにしょっちゅう乗って走っているそうで「寿命より交通事故で死ぬ確率の方が高いわ!」と笑っていました。

the-munch-coffee
自慢のバイク「ミュンヒ」

世界一高いコーヒー専門店を始めたルーツは?

80歳の店長が、(ほぼ)24時間営業かつ定休日なしで、こんなに時間をかけて抽出する高級ドリップコーヒーを提供し続ける理由はなんなんだろう?

それは、時間の概念を取っ払った「詩人」としての生き方から垣間見ることができました。

the-munch-coffee
趣味でよく書くという詩集

死が私を迎いにくるかも知れないことを考えれば時間がなかった。躊躇することはなかった。できれば、食べていけることをそこそこにしてでも、たっぷりある時間の中で、いつか死ぬことですら忘れて。くりかえさない、きめつけない、あきらめない、思索だけのはるかなる未知のための冒険をしようと思う。(途中省略)このここちよい思索のための世界に、生涯どっぷり浸かっておりたい。そのための時間のための、しかも、それを職業としないための、すべてから束縛されない言葉も、生活も、そのためになにもしないで一日中考えておられるなら、不自由であろうがそのための苦労がしたい。

店長は、ただ「時間の概念」をくつがえした生き様をコーヒーで表現しながら浮世離れした世界観を信じ続けてきただけ。

それが、誰にも真似できない喫茶店ザ・ミュンヒの理念だと思います。

ミュンヒのコーヒーは、飲料ではなくアトラクション。

田中さん
幸せな俺が、時間かけて挿れたコーヒーには幸せが詰まってる!俺はそう信じてる!

the-munch-coffee

世界一高いと言われるコーヒー専門店「ザ ミュンヒ」に訪れた私の経験は以上になりますが、店長が生きている間にしか体験できない覚醒コーヒーを、次はこのブログを読んでくださってる方に経験してもらえることを祈ってます!

大阪「喫茶店 ザ ミュンヒ」へのアクセス

住所 〒581-0015
大阪府八尾市刑部2丁目386Googleマップ
営業時間 am6:00-am3:30
電話 072-996-0300

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