先を急ぐばかりが人生じゃないんだ

ラパス3日目。

2日間と短い間だったけどお家に泊めてくれたカーラと早朝にお別れし、私は昨日借りたままのレンタカーでラパスの街に向かった。

時刻はまだ朝8時過ぎ。

とりあえずレンタカーを返してから、港町のカフェで朝食をとり、今日から宿泊するホステルのチェックインができるまで、ラパスの街にある小さな海沿いを散策した。

よくあるリゾートや観光地とゆう感じでもなければ、田舎とゆう感じでもない。

今まで訪れた場所とは少し違う、まるで微笑みかけてくれるような雰囲気のあるこの小さな街のことが私はすぐ好きになった。

さらに今日は光るような青空にも恵まれた。


「わんわんだ!(・∀・)」

おっちゃんも雰囲気あるね!このおっちゃん毎日海沿いに座ってたな(笑)

街が続く限り、海岸沿いや裏通りなどもウロチョロしてみたが、二時間ほど経ったころには最初にいた海沿いに戻ってきてしまったので、砂浜に降りて足まで海に浸かって軽く水浴びをした。

そして、ヤシの葉で作られたパラソルの影の下と少しひんやりする砂の上でバックパックを枕にして寝転び、ただ目の前の青と光を眺めながら、今この時間の静かな音を感じた。

何もすることがないとゆう考えより「何もしないでいい」とゆう考えの中に深く入っていける時間。

プランのない旅
行き先を決めない旅
自由気ままな旅

そんな漠然としたテーマを掲げている私の旅だって、大抵は「明日なにしよう、今日なにしよう、次どこ行こう」と毎日おもしろそうな場所や美しいものを求めるために時間を費やしているというのが正直なところだ。

もちろん好きで旅をしているんだからそれを考えることが苦痛なワケじゃない。

むしろ計画も移動も予定があることも常に楽しく感じてる。

私はじっとしているよりも動いているほうが好きな人間だ。

だけど旅をしていて最も大切だと思うことは観光地に行くことでも移動することでもなく、

今いるこの場所になにもなかったとしても、そのなにもないところからどんなことを深く感じて悟っていくか。

これなんじゃないかと思う。

そして、その悟りから得たものを自分の生き方にどう融合させて、今後関わる人や世界にアウトプットしていくか。

久しぶりに一人で何もすることがなくなったらこんなことが頭をよぎったり、ただ眠かったり(笑)

わたしは「ふ」と気配を感じた。

目の前からえらく男前なカモメさんが歩いてきた。

おっ!こっちみた(・∀・)

胸板が好き

昼過ぎにホステルにチェックインし、同じバックパッカーの子と雑談したり、テラスで読み物をしたり。

今日から泊まる部屋
テラス

海外にいて旅をしているからって、毎日が刺激的でキラキラしたものじゃない。

常に自分と向き合うから自分の粗探しみたいになって、私の場合は落ちることの方が多いかもしれない。

でもそれはそれで良いことなのだ。

人間には立ち止まる時間が必要だから。

ラパス3日目はこんな感じで終わりだ。

(つづく)