
セドナ2日目。
朝起きてヤートから外に出てみると、広がっていた光景で目が覚めた。
到着した昨夜は真っ暗で全然気付かなかったけど、ボルテックスといわれる堂々たる岩山がこんなにもすぐ傍に!
パトリックの家の庭には木陰になる木がたくさんあって過ごしやすい。
地面でもソファでもどこにでもいいから寝そべりたくなるくらい優しい場所で適当に腰をおろし、私はただただ暖かい目覚めの中でぼーっと思考を停止させてこの場所を感じた。
ジャイ〜!おはよ〜!朝からほんとうに可愛いね〜
ん?ビーフジャーキ?朝は多分もらえないと思うよ〜

パトリックのお家には常に色んな人がいる。
ほとんどの人は特に用事があって来ているとかじゃなく、散歩くらいの感じでゆる〜く来てお庭に座って喋っている。
そんな自然で平和な雰囲気が私は好きだった。
アジア人のわたしの存在に特に何かを感じてあれこれ聞いてくることもなければ、かといってシカトされるでもない、ほんとうにナチュラルな輪だった。
そんな友人の訪問にお構いなく、常に家の修復や設備工事であちらこちらへと動いているパトリック。
今日はわたしが昨晩使わせてもらったヤートの内装を変えると言う。
Airbnbに掲載して観光客からの予約も受け入れて収益化したいそうだ。
パトリックに着いて行きながら観察しているとペンキで床を塗りをはじめたので、これならわたしもできそう!とお手伝いさせてもらった。
いや、ただ塗り塗りしたかっただけ(笑)
手際が良くて起用なパトリックの塗り方や伸ばし方を見よう見真似でやってみる。
ペンキ塗りをしたあとは、一人でおうちの周りを少し散歩してみようと思い、カメラを肩にぶらさげて家の裏の方を歩いてみた。
家からたった2~3分歩いただけでもうこんな美しい景色に出逢うことにビックリだ。
セドナの街は夜の景観(星空)を守るために、電灯の設置を本当に最低限にしてるんだって。
どうりで昨晩到着したとき真っ暗だったわけだ(笑)
電灯だけじゃないよ!家の色にも規制があって、改装や新築のときでもちゃんと色のルールも守らないといけないみたい。
散歩から帰ってくると、パトリックの家の前に車を泊めて生活しているジェフリーがサイドミラーを見ながら器用にヒゲを剃っていたので盗撮(笑)

ジェフリーは「◯◯みたいな〜、◯◯みたいな〜、◯◯みたいな〜」って英語の「like a〜」を口癖のように使う(笑)
でもすごく陽気でいつも笑顔な可愛い男の子。
余計な概念に邪魔されず、夢や好きなことをまっすぐ話してくれるから、ジェフリーとの会話は単純で楽しくて好きだった。
なんの根拠もないのに「それめちゃいいやん!絶対できるよ!私たち絶対できるって!」とか言いながら、子供に戻ったように後先の事を何も計算しない感じの会話をよくした。
そんな陽気なジェフリーとパトリックとジャイの4人で、夕方お買い物にやってきた。
アメリカといえばWhole Foods Market!最近Amazonに買収された自然派スーパーだ。
夜はパトリック特製ミートスパゲッティをご馳走になった。
めっちゃ美味しすぎて2杯も頂いちゃった!
セドナでの日常は大体こんな感じでゆるく過ごしている。
家の中にいる人と自然に会話して、自分の時間が欲しくなったら適当に作って、眠たくなったら自分のタイミングでおやすみなさいと伝えて、色んなことを考えながら寝る。
出逢ったばかりだけど、まるで家族で住んでるようだった。
そして今晩から私も主屋のベッドで寝かせてもらえることになった(笑)
他の旅人の子は適当にソファかどこかで寝てた。
時々私もご飯を食べてそのままソファでスヤスヤ寝ちゃうこともあるぐらい、家の中は本当に自由だった。
パトリックは自分の寝室で
マイクは外のキャンピングカーで
ジェフリーはだいたい朝まで起きていて昼夜逆転生活(笑)
初めて踏み入れる場所なのに足りないものなんて何もなくて、逆に足りすぎているくらい心が充実している。
明日はいよいよ外に出て絶景を遊び倒してきます!
(つづく)