ついに、四大ボルテックスであるキャセドラルロックの谷間にやってきた。
凄い。もの凄い景観と色だ。
映画や写真やバーチャルなものでしか見た事がなかった光景を今目の前にして、脳が追いつかない。
だけど、ここまでのトレッキングで得た少し高鳴る心臓の音が「わたしは今ここにいる」と優しく語りかけてくれた。
可愛いハート模様が描かれた岩。
大きな岩にポツリと空いた可愛い空洞。
これらは全て、セドナという奇跡の大地が長い年月をかけて自然に生み出したアートだ。
こちらは、ディズニーのアトラクションでもあるサンダーマウンテンのモデルになった岩山だ。きっとウォルトディズニーも過去にこの場所を心から愛したに違いない。
カッコイイ犬の形をした岩山、見つめる先は大好きな何かであって欲しい。
ちょうど2日後の2016年11月14日は、68年ぶりに月が地球に大接近するウルトラフルムーンを迎える。
月がその完璧で神々しい姿を宇宙で整える準備を始めていた。完璧なサークルを生みだそうとしている。
だけど、わたしはたとえ月がどんな形であっても大好きだ。
あなたがいてくれるから、地球は美しい碧色で、海は波立ち、生物がこの素晴らしい大地で生きる事ができる。
そしてあなたの放つ光のおかげで、私たち人間は希望を失わず上を向いて生きていく事ができる。
本当にいつもどんな瞬間も、あなたに感謝しなければいけない。
NANAさんの穏やかなガイドが続いていくと共に、気付くとあたりの景色は登りはじめた時と全く違う色を魅せはじめていた。
オレンジ色の光がどんどんとその輝きを強くする。
さぁ、もうここからは言葉は要らないかもしれない。
夕陽の観賞ポイントに辿り着き、何も考えず適当に腰をおろし、目の前に広がる規格外な大景色をただ見つめた。
空が、雲が、計り知れないほど大きい翼を広げて地球を包み込むようだ。
私の視界や思考はもう到底追いつかない。
夕陽だってこの広いセカイを彩るのに追いつけていない。
写真以外でこの奇跡を伝える手段がない。
私の乏しい言葉でこの奇跡の瞬間を濁したくない。
ボルテックスの効果?
パワースポットの効果?
セドナに行けば本当に願いが叶うのか?
そんなこと、もうどうだっていい。
目の前に広がる「次元を超えた景色」が導いてくれた答えは、果てがない。
当時この場所で私は咄嗟にこんなメモを残した。
I became a Witch now.
(私は今日魔女になったみたいだ)この地に二本足で立てること。
この感動を吸収できる心があること。
この地に受け入れてもらえたこと。
この地に出逢えたこと。
全部当たり前なんかじゃない。
もうね、全てに感謝なのです。
#miracle
人間はみんな、この世で「本当は何が一番大切なのか」忘れているだけ。
それは、「ただ今に感謝すること」
そして「ただひとつを信じ続けること」
それがわからない間、人は探す旅を続けるのだと思う。
私も探している最中の人間だ。
でも、探してる途中に気付く。
本当に大切で必要なものは、外の世界で見つけるものではなく、皆の内に常にもう在るということを。
ただ外の世界にばかり囚われて秘めているだけ。
私たち人間は、見て見ぬフリや、気付かぬフリが得意で、静かな「内のセカイ」に気付かず、外ばかりに意識を向けている。
外からもらう刺激は甘くて楽しくて、欲望や渇望を潤してくれるものが多いけど、それには終わりがあることを忘れてはいけない。
怖がらず、もっと自分の心の内を見てみればきっと「パワースポットを遥かに超えた域」が見つかる。
それが見つかるまでは苦労の連続だ。
でも諦めずに旅(人生)を続けていれば、ある日きっと気が付き始めるんだ。
あの苦労はこの気づきのためのヒントだったと。
それこそが、このセカイで一番最高のあなたのパワースポット。
パワースポットなんて言葉よりも強くて揺らがない、永遠に変わらない終わりのない強さの光。
私も遠回りばっかした。
ようやく答えに辿り着いたと思える今だって毎日その光と共に生きているわけじゃない。
私はその光を疑うこともあれば、光の存在を知りながら背を向けて生きる日だってある。
だから、私はもっとそれを身近にするための旅に出る必要がある。
探すじゃなく、深める旅に。
セドナ滞在記もそろそろ書き終えると思います。
まだまだまだまだ続く旅路で心から感じたことを文字にするという作業が大変で、やりだすと寝るのが朝になっちゃうけど、やりたいと思える。
実はここ数日自分がわからなくなっていました。
セドナで教わった「光」が最近私の内に全く降りて来てくれなくて下向きの日々を過ごしていました。
そんなときいつも自分にこう言い聞かせます。
自分の色とやりかた、自分のペースでいい。
例え不器用でも自分らしくあるならいいんだ。
このブログから多くの人へエネルギーを発信したいと心から願って書いていますが、そこへフォーカスするがあまりにバランスが崩れると本末転倒になるものです。
まず私自身のありのままを綴る場所でありたい。
まずはそこから。
(つづく)