We finally met.

おはよう地球!

今朝、スティーブの家に一緒に泊まってるヨーロピアンの女の子が裸にバスタオルだけで歌っていたので、目のやり場に困りました。

どんなけエロいの?!
風呂入ったらすぐに服着るもんちゃうの?!

さてさて、私がここフロリダに来た目的は二つある。

まず一つ目は本場のウォールトディズニーワールドに行くということ!

一応わたしも女子だから、ディズニーランドじゃなくて「ワールド」に行ってみたい!

でも一人でテーマパークに行くのは流石の私でも寂しいので、誰か一緒に行く人を見つけようと思ってる感じです。

もうひとつの目的は、セブンマイルブリッジを超えてアメリカ最南端のキーウエストに行くこと!

まるで天国に続く滑走路のようだともいわれるセブンマイルブリッジをずっと自分で渡ってみたかったの。

キーウエストはアメリカの最南端だけど、フロリダでは南西端にあるので「ウエスト(西)」みたい。

「キー」も鍵という意味ではなく、スペイン後で小さな島を「CAYO(カヨ)」っていうんだけど、それが「カー」と略され、さらにアメリカ人がその発音を「キー」と捉えたことが由来らしい。

そんなキーウエストはキューバに最も近い街で、アメリカでも一番ラテン系の風潮を感じられる場所とも言われている。

フロリダ二日目、家で今後のプランを模索していた。

スティーブ
「アジア人の子がもうすぐ家に来るよ!」


「え!日本人かな?!」

スティーブ
「韓国人だけど日本語も話すみたいだよ!ほら♪」

そう言ってスティーブはこれからやってくる女の子のプロフィールをスマホから見せてくれた。

そこにはスティーブが教えてくれた通り「韓国語・英語・日本語が話せる」と書いてあり、俄然と興味が湧いたわたしは、そのままスティーブの家で女の子が到着するのを待つことにした。

数分後、スーツケースをゴロゴロと引っ張りながら、ヘソ出しのトップスを着た今時の可愛い女の子がスティーブの家にやってきた。


「はじめまして!」

女の子
「あれ?日本人ですか?」

日本語で普通に挨拶した私に、彼女も流暢な日本語でそう答えてくれた。

彼女は荷解きもせず、そのまま立ち話でお互いの自己紹介をしあった。

彼女の名前はミジ、私より二歳ぐらい年下の韓国人の旅人で、カナダでワーホリを経験したあとから旅を始め、アメリカに来たそうだ。

ミジは大学時代に関西に留学していたので日本語がペラペラだったことや、私も在日韓国人なのでより一層、親近感が沸いたこと。

そしてミジがフロリダに来た目的も私と同じで、キーウエストとディズニーへ行くためだと言う。

さらにアメリカの後は、キューバ、カンクン、アイスランドへも行きたいとゆう数ヶ月先の目的までもが一致していた私たち。

そんな共通点の多すぎる私たちが出逢ってすぐに仲良くなるは必然で、打ち解けるまでの時間も一切かからなかった。

ミジの荷ほどきが終わってから、私たちはそのまま街に出かけた。

海にも遊びに行けるよう、水着も服の下に仕込んでレッツゴーだ!

まずはビーチ沿いにあるレストランで腹ごしらえをした。

ミジはとにかく自分を写真に納めるのが大好きな子だった。

ミジ
「旅が終わったら写真集を作るんです!」

そう言って、どの瞬間にも最高のモデルを演じながら写真や動画やSNSにとにかく夢中になっていた。

もちろん私も写真好きなので、ミジのそのスタイルにはノリよく賛成した。

私たちはどこに行ってもこれ以上ないぐらいのハイテンションで遊びまくった。

夕暮れ、太陽の出ていないビーチ、冷たい海水、私たち以外にここで泳いでいる人はいなかった。

二人でいるとテンションはどんどんパワフルになり、さっきレストランで飲み干せなくてテイクアウトしたカクテルでほろ酔いにもなり、この瞬間を無我夢中で楽しんだ。

本当に楽しすぎた。

誰かとこんなにめちゃくちゃになってバカやって騒いで、子供のように何も考えずにハシャいだのは久しぶりだった。

ミジ
「We finally met!」

私たちついに出逢ったね。

ミジが、Instagramにそう投稿してた。


「うん、出逢ったね」

私もそうだと思った。


「わたし、今めっちゃ楽しい!!!!!!」

ミジ
「私も!こんなに楽しいのは始めて!!!」

そう言い合って夜までハシャいだフロリダ二日目。

私たちはこれから一緒に旅すると決めた。

(つづく)