東京に来て1週間が経った。
梅雨入りだったこともあり天気はずっと良くなかったんだけど、最終日は青空に恵まれた。
今日お約束させてもらってるのは、私の旅をInstagramやブログからずっと応援してくれていた方で、実は会うのはこの日が初めてです。
名前はカジさん!
犬好きの優しくてのほほんと幸せそうな主婦さんだと思っていたら、なんとバリバリキビキビの女社長さんでした(驚)
初めて会うけど、全然緊張とかなかったんだよね。
メッセージでいつも深い話させてもらってたし、何より会った瞬間、私の両ほっぺを両手でガシッと掴んで「よーしよしよしよしっよく来たね〜♡」って、ムツゴロウさんばりにくちゃくちゃされたから(照)
すっかり手懐けられたわん〜(笑)
カジさんは、若い頃からかなりの苦労をいっきに背負ってこられて、それらを逞しく乗り越えられてきた方なので、まぁとにもかくにも強いの一言。
話聞いてるだけで痛くてしんどくって、「はぁ?なにそれ」って、私が泣きそうになったり腹立ったりするぐらいなのに、、、
「だってさ、落ち込んだって何かが変わるわけじゃないじゃん!変わるんだったら落ち込むけどさぁ!」
「それに、大変なことが全部いっきに来てくれてラッキー!みたいな(笑)数年置きにちょこちょこやって来られるよりいい!笑」
って超高いアニメ声で笑い飛ばしてるの。
乗り越えてきた「今」だから、こうして明るく笑って話してくれるけど、当時は絶対絶対しんどい以外のなんでもなかったと思う。
でもカジさんは、「しんどかったとき、周りに支えてくれる人がたくさんいたから」って言ってた。
人間って一人だときっと笑い飛ばすことって簡単じゃないと思うけど、カジさんもたくさんの人に支えられて生きてるんだね。
交友関係がとっても広そう&上手そうで、すんごくマメ!なカジさんを見ていると、他人に対しての思いやりや愛情が半端なく深い人なんだなってひしひしと伝わってくるんだよね。
じゃなきゃ、こんなにマメに人と接することなんてできないと思う(笑)
そんなカジさんはね、私が旅先で凹んでいるとき、いつも真っ先に「愛ちゃん笑ってる?笑って!」と幾度もエールを送ってくれた人。
多分超〜忙しくてドタバタしてる毎日なのに、どこに他人を心配する時間があるんだろうって本当に思うよ。
そのカジさんの愛にこれまで何度救われたことか。。。
私の凹みなんて、カジさんの経験からしたら「何あまったれてんだよ、バカじゃない」って思われても当然なミクロなことなのに、申し訳ないほどいつも親身になってくれる、本当に温かい存在。
もろんカジさんも大切な人だけど、私の散らかりまくりの旅ブログや写真を見て「好き」って言ってくださる人や温かいコメントをくださる人は、カジさんだけじゃなくみんなみんな、私にとって本当に心のオアシス。
旅の疲れや悲しい出来事を乗り越えるためのエネルギーを蓄積できる拠り所です。
私は寂しがりやなので、やっぱり見て応援してくれる人が少なからずいるということが、旅や写真、そしてブログ運営が大変でも続けようってエネルギーになっているのは超事実なんです。
愛
「カジさんはどうして私のことをこんなに…」
カジさん
「私は愛ちゃんの笑顔が大好きなの。見ているだけで人を癒す。ずっとずっと、おばあちゃんになっても愛ちゃんでいてほしい」
「それに、愛ちゃんの撮った写真や動画を見ていると涙が出るの」
「私の友達に見せたらね、その子も『悲しくないのになんだか涙が溢れてくる』って言ってたよ」
「これはすごい才能だよ!誰でもできることじゃない」
愛
(ぶわっ・・・)
こんなまっすぐな言葉をカジさんから躊躇なく伝えられたあと、久しぶりに胸が火傷するぐらい急激に熱くなって、カジさんが運転してくれる車の助手席で涙をこぼしてしまった。
まだまだ人間としてもクリエイターとしても未熟で、人にエネルギーや何かを与えられる人間ではないと思っていた私の心に、この言葉は痛いほど染みた。
この人たちが与えてくれた愛と叡智を無駄にしないように、常に目標を持って前を向いて生きることを頑張ろうと、そしてもっと私にしか表現できない方法でこのセカイにあるものを伝えて行く努力をしようと、今はただシンプルにそう思うばかり。
ん??
気付いたらまだ冒頭部分なのにいきなりフィナーレ的に語ってしまいましたが、この日はそんな愛するカジさんを独占して東京デートを楽しむ日なのです!じゃぁ行きましょう!
生粋の江戸っ子が選ぶ東京のおすすめスポットを大紹介!
カジさん
「愛ちゃん、本当にどこか行きたいところないの?せっかく東京に来たのに」
愛
「ないんですよ〜!本当にカジさんが好きな場所に連れてってほしい!好きな人の好きな場所が好きな場所になるから!」
カジさん
「地味だよ〜!?大丈夫かなぁ…」
私のリクエストで朝食にベーグルを食べて、南インド料理屋さんでランチをしたあとは、生まれも育ちも東京都という生粋の江戸っ子カジさんに、その後のプランを全てお任せしてしまいました。
ゴジラのロケ地!浅間神社からの展望
地元民しかわからないような裏道をバンバン走り、多摩川の景観に癒されながら最初に連れて来てくださったのは、カジさんが子供の頃よく遊んだという「浅間神社」でした。
「あさま」と書いて「せんげん」と読みます。
浅間神社の展望台から見るこの景色が、カジさんのベスト3!
映画シン・ゴジラのロケ地になった場所なんだって!
青い橋の向こう側から、ゴジラが登場するらしい。
本当に出たらマジこわいよね、人生なんてゴジラに踏まれたら一瞬で終わるよ。どうする?
ゴジラの影響なのか、もともと有名なお寺なのか外国人観光客もチラホラ来ていました。
とはいえ、ほっとんど貸切に近い状態だったよ。
せっかく良い場所でも、人が多いところはゆったりその場の空気を感じることができないからっ。
初っ端から連れて来てくれたこの展望台はそういった意味でも最高の場所になりました!
カジさんセンス、ワンダフルすぎます!
ってか今日という日を晴れにしてくれて本当にありがとうございます、神様〜!!!!
本当にエネルギーやっばいここ。
天気がいいこともあって、氣がスカー!っとしてる。澱みが全くない!
しっかり充電しなきゃっ。ジジジジー。
カジさん
「次は、東京タワーの見える場所なんだけど、私が一番好きな場所に連れて行くね!」
愛
「はい!!!(わくわく)」
カジさん
「太陽がいい感じに見れるといいんだけどな…」
と、浅間神社から車で移動すること約30分。
カジさん
「愛ちゃん!ちょっと見てほしいものがあるの!」
ザ・プリンスパークタワーの駐車場に車を停めて、建物の中を案内してくれるカジさん。
カジさん
「これ!すごくない!?」
愛
「オーマイガー!!!宇宙船?!NASAみたい!!!やっばーー!!!」
カジさん
「よかった!愛ちゃんだったら絶対興奮してくれると思った〜!笑」
愛
「いや、普通にするでしょ!!!」
カジさん
「でも興味ない人もいるからさ(笑)エレベータが登って行くとこも見てみよう!」
愛
「来たー!スケルトン!韓流ドラマで金持ち役が登場するシーンに絶対あるやつ!」
カジさん
「なにそれ〜!笑」
こんな感じで、道中ぜんぶのことを楽しみながら歩くこと10分程。
時系列で書いて行きたいので、カジさんが東京で一番好きな場所ベスト1を先に紹介します!
増上寺と東京タワーの夕陽
その場所は「増上寺(ぞうじょうじ)」というお寺の中にあるとのこと。
愛
「ちょっと待って!!!なにこの景色!!!」
お寺の中に入った瞬間、まさかのこんなところから東京タワー!えー!!!衝撃!
カジさん
「あ、よかった!太陽沈む前に見えそうだ〜!」
愛
「なんて綺麗な・・・すごい・・・(ゴクリ)なんか合成したような景色ですね」
カジさん
「ここはね、大切な人しか連れてきたくないの。同じ感動を分かり合える人と来たいからさ」
愛
「わかりますそれ。一緒にいても価値観違うと寂しいですもんね」
「って、こんなに素敵なところに連れてくてくれて本当にありがとうございます」
カジさん
「うううん〜!こちらこそ連れ回してごめんね〜!でも今日晴れて本当によかったよ!さすが愛ちゃんパワー!」
愛
「カジさんパワーですよ〜!いや、みんなのパワーだぁぁ!!!」
この増上寺の奥に入るとね、赤いニット帽をかぶって風車を持った小さな子育て祈願のお地蔵さんが数えきれないほど沢山並んでいる場所があった。
個人個人のお地蔵さんだから写真は撮らなかったんだけど、その沢山のお地蔵さんたちが左右を囲んで細道になっている場所をゆっくりゆっくり奥に歩いていくと、なんとも言えない壮大な景色の前に立った時のような感情が心の奥深くに現れた。
少し未知の怖さを感じたぐらいの。
カジさんに聞くと、あの、新海誠監督もこの道を歩いたときに「君の名は」のストーリーを思いついたという説があるらしい。
感受性の強い人は、多少なり何かを感じるのかもしれません。
カジさん
「愛ちゃん、今日何時まで東京にいられるの?」
愛
「帰りのチケット取ってないからなんでも〜!夜行バスでも帰れるので!」」
カジさん
「よかった!じゃあ夜ご飯もゆっくり食べられるね。」
夕陽に照らされる丸の内のビル群
太陽が西の空に傾きはじめた午後7時前。
カジさんが次に連れて来てくれたのは「丸の内の皇居」でした。
その夕焼けが丸の内のビル群に反射する景色が、カジさんが東京で2番目に好きな場所。
丸の内という場所は、カジさんの品のある優しさにとっても似ていると思った。
生粋の江戸っ子カジさんが、東京で最も好きな場所ベスト3は、
・浅間神社から見る多摩川の展望
・皇居越しの夕焼けとビル群に反射する夕陽
・増上寺から見える東京タワー
カジさんに出逢わなければ、知ることもなかったかもしれない場所。
知っても導かれることはなかったかもしれない場所。
カジさんの大好きな場所全てを最高のタイミングとシチュエーションでまわることができて心から嬉しかった。
空中庭園から見る東京駅の夜景
カジさん
「愛ちゃん、ご飯の前にちょっと寄りたいところがあるんだけどいい?疲れてない?」
愛
「ぜんぜんぜんぜんぜんぜん!カジさんこそ大丈夫ですか?!」
カジさん
「私は全然大丈夫!楽しいから!じゃあ行こうね!」
そうして連れてきてくれた最後の絶景は、東京駅を見渡すことができる、KITTEガーデンにある空中庭園だったーーー。
カジさん
「愛ちゃん、ちょっと歩いてくる?」
愛
「はい…」
カジさんから惜しみなく伝わってくるかゆいぐらい細かい愛情。
うずうずして、終始涙目になった。
東京、最終日。天気は快晴。
気持ちは真っ白にピンク色のふわふわがかかる。
脳はクリア。心に多大なエネルギー。
太陽と夕焼けから吸い取った感動に容赦なく足される東京という圧倒的大都会の力強いかたまり。
「やらなきゃいけない」
「生きていかなきゃいけない」
「どこにいてもどんな自分であっても」
この景色を前に、そんな気持ちが押し寄せてきた。
夜行バスに乗る前、カジさんが連れてきてくれたのは美味しいお肉で有名な焼肉の名店だった。
カジさん
「愛ちゃんどれぐらい食べられる?」
愛
「永遠に食べれます。無限です」
カジさん
「じゃあ〜愛ちゃんにはこれとこれとこれと〜」
愛
「え〜!私のばっかりじゃなく、カジさんももっと食べてくださいよ!」
カジさん
「うううん、私は愛ちゃんが食べるところを見てたいの!だから遠慮なく食べなさい!」
愛
「え〜!!!困)はい!!!!嬉」
そして、次々と追加されていくお肉ちゃん。
愛
「わたし韓国冷麺が大好物なんですけど食べていいですか?!」
カジさん
「2つ食べなさい♡」
胃とお腹と背中が横からみたら正方形になったぐらい、たくさんご馳走になった東京最終日の夜。
カジさんに伝える「ありがとう」という以外の感謝のやり方を教えてほしい。
カジさんと過ごした濃厚な時間はぴったり12時間だった。
新宿まで送っていただき、夜行バスに乗り込んだら何もかもが満腹すぎて大爆睡してしまった。
お陰で東京から大阪まで1時間ぐらいで着いた。
カジさん、次はハワイかどこかの美しい楽園で一緒に遊んで食べて笑いましょうね。
お互いがまた成熟して再会できる日をもう想像してます。
(おわり)