某年11月7日、月曜日。
念願の「セドナ」とゆう場所にやってきた。
ずっと行ってみたいと憧れてた場所だけど、とくに何があってどうなっていて、なんでパワースポットと称されているかも何にも調べずにやって来た。
ただ随分昔から「セドナ」とゆう場所がアリゾナ州にあるとゆうことを知っていただけだ。
「安室ちゃんとロンブーの淳がセドナで熱愛デート!」ってワイドショーで騒がれた時よりもかなり前からセドナのこと知ってたもん!(・∀・) ←
…でも別れるなよ!なんか嫌やなぁ!笑
当時、友達とたわいもない会話をしてたとき「アメリカに行ったら絶対セドナに行きたい」ってゆうと「どこそれ?」と聞かれて「世界一のパワースポットらしいねん!」と根拠もなく語ってた。
基本的な想いや情報量は今も相変わらずそのまま。
いつも心のままに動く私は下調べも勉強も特にせずここにやってきた。
でもネットでセドナの写真を見ていたとき、すっごい素敵な写真を撮る日本人ガイドさんがいることを知って、その人には現地で絶対アポを取ろうと決めている。
あともうひとつ、直感で「絶対この人のおうちに泊まりたい!」と思った家のオーナーさんにだけはアポをとってある。
その人は、このアメリカ横断の旅で初めて私のホストさんになってくれる人だ。
写真を見た瞬間、心臓を力強く鷲掴みにされるように「ここに行け」と心に命令された。
まるで映画の大事なシーンのために細部までセッティングされたかのような家。
社会から離れて独自の世界観を三次元に作り上げた家。
そしてその家にはオオカミもいる。
この2つ以外は本当にノープラン(・∀・)
いつまでセドナに滞在するかも何をするかも決めてない。
ってかセドナに何があるかも知らない。
でもひとつ言わせて。
これが私の旅のテーマなんです。
これが私にとっての自然。
目的地だけを絞ったらとりあえず行って、そこでの雰囲気に応じて目的を見つけて行く。
うん!なんかいい感じ。
遡ること、サンフランシスコ最終日の宿にて。
明日は午前中の国内線でアリゾナのフェニックスへ向かうので、ちょっと早起きしないといけないにも関わらず、
シリコンバレーで起きた奇跡がまだ夢だったんじゃないかと胸が興奮状態で全然眠れなかった。
バックパックに荷造りしたり、買ったばかりでまだ使いこなせてないGoProの勉強をしながら二段ベッドの下で夜更かししてしまった。
愛
「ヤバイ!!!!!」
翌朝目が覚めると、案の定寝坊していることに気付き慌てて宿を飛び出して空港に向かった。
愛
「国内線だからギリギリでも大丈夫だろう!」
愛
「チェックインプリーズ!」
Staffさん
「5分遅かったわね、そのフライトの受付は終了したわ」
愛
「え!Σ(゚Д゚;)」
愛
「どうしたらいいですかね?!」
Staffさん
「あなたはスタンバイ*ね!」
*スタンバイとは、乗り遅れてしまった次のフライトに空席があれば乗せてもらえるか、当日に乗客が搭乗をキャンセルした場合その枠に入れてもらえることがある。どっちにしてもスタンバイをしている人達の中から抽選で決まるから次のフライトに乗れるか乗れないかは運次第!スタンバイと言われたらとりあえずチェックインを済まして搭乗ゲートの前で待ちながら、スタッフに名前呼ばれるかSTAND-BYの掲示板に自分の名前があるか随時確認する必要がある。
愛
「スタンバイ・・・?」
スタンバイって、スタンバイやけど…
空港でのスタンバイの定義がわからんと致命的な感じになりそうだと思った私は「どうゆう意味ですか?」と聞き返した。
だが説明を聞いてもところどころ英語聞き取れないー;
1%でもわかったふりしたら絶対あかんやつや!と感じて2回聞き直したけど、こいつ何回ゆうても英語理解できひん子やと思ってくれたみたいで、
日本語を話せるスタッフさんが替わって説明してくれたー!!!神
めっちゃ助かった!ほんまにありがとうございました;
愛
「次のフェニックス行きは結構あいてますか?私乗れますかね?泣」
Staffさん
「今日のフェニックス行きは混んでるから大丈夫とは言えないわ」
っと言われ、一瞬サンフランシスコ延泊かも?って思ったけど、あっさり次のフライトに乗れました(・∀・)
ラッキーなのか?とりあえず良かった!
セドナのホストさんにも「今から飛行機乗るので到着遅れます〜!」と連絡。
相変わらずいつもゴタゴタしてる私ですが、夕日が沈む前にフェニックススカイハーバー国際空港に無事到着!
フェニックススカイハーバー!なんて爽快な名前なんだ!
空港からセドナへは車で2時間くらいのなので空港でツアー会社が出しているシャトルバンを利用することにしました。
$50もしたよ(涙)でもどこに頼んでもこのぐらいするんだよね。
車の中ではひたすらGoProを使いこなしてやろうと格闘したり、音楽聴きながらしっぽりしたり。
そうしてると、あっとゆうまにセドナに到着。
あんなに綺麗に色づいてた夕陽も気付けば消えていていつのまにか外は真っ暗に変わり、他の乗客さんは順番に宿泊するホテルで降りていったので、最終的に車の中は運転手さんと私だけになった。
運転手さん
「で、おまえはどこに泊まるんだ?」
大きな体の運転手さんが私に聞く。
事前にホストさんから聞いた住所をGoogleマップに表示させて「ここらへんです」と見せた。
運転手さん
「これはホテルか?」
と聞かれるのだが、なんて答えていいのかわからず「…友人の家です」と言った。
数十分後、Googleマップが示した場所に車が止まった。
運転手さん
「ここらへんだぞ?」
そう言われたので、バックパックとサブバッグを背負って車から降りたのだが、、、
外が真っ暗で何も見えないのだ(怖)
運転手さん
「おまえ、、、ほんとうに大丈夫か?」
運転手さんも私と同じことを思ったのか、車から降りて私の大きいバックパックをとりあげ、もう一回車に積んでから周辺を一緒に散策し、今日から泊まらせてもらう予定の家を一緒に探してくれる。
この些細な優しさが本当にいつも心に染みてしまう…
ホストさんに電話してみるけど応答はなく、一軒のここだと思われるオレンジの灯がついた家の敷地に勝手に侵入し、ドアをノックして「パトリックですか?」と訪ねてみた。
セドナの家はどこも門→中庭→家の玄関となっていて、中まで入って行かなければインターホンがない場合も多い。
すると可愛い猫と、もう一匹の猫を抱きかかえた女性が出てきて「パトリックの家はあっち」と教えてくれた。
私と運転手さんはもう一度車に戻った。
そしてバックパックを背負い、運転手さんに「ありがとう!もう大丈夫です!」と伝えて一人で家まで行こうとしたのだが、
運転手さんは最後まで乗客を見届ける責任があるみたいで、車のエンジンを切ってパトリックの家の中まで一緒に着いてきてくれた。
門を開けて中に入っていくと、パトリックの友人マイクが玄関から出てきて、同時にパトリックからもようやく携帯に連絡が入った。
そして運転手さんはマイクと少し喋って、暗いセドナの街の中に姿を消していった。
運転手さん本当にありがとう。
実は真っ暗で一人で探せるかめっちゃ怖かったんだ。。。
私は本当にいつもいつも助けられてばっかりだ。
(つづく)