アンテロープキャニオンからホースシューベントを周り、ここまで来たら「モニュメントバレーにも行きたい!」ってことで、さらにドライブすること約4時間。
ドライブしながら織江さんと色んな話をする中で、織江さんが今一緒の宿に泊まっているある冒険家の男性の話を突然し始めた。
どうやら織江さんの中では、その男性と私がどことなく似ている(同じ感じ)がするそうだ。
話を聞くとその男性は自転車で世界を旅をする冒険家で、日本で色んな企業をスポンサーに付けながら旅に必要な物資を調達し、旅の経験から得たものを海外から日本の学校へオンラインでつないで授業したり、帰国後も全国の学校や講演を通じて、人々に「夢」を与える活動をしているという。
いや、織江さん?わたしとその男性、、、
全っ然違いますけど!!!Σ(゚Д゚;)
違いすぎるにも程がある!私はただの自由な放浪人です。
そんな偉大なミッション持ちながら旅してないから!恐
ただ、織江さんからその冒険家さんの話を偶然聞き、普段あまり自分から人に「逢いたい!」とかお願いしない私が、この時は何故か「その人に逢って、話を聞いてみたい」と強くお願いしたんです。
もしかしたら共通の知人がいそうな感じがしたのと、その話を聞いて逢わないっていう選択肢が本能的になかった。
これは今思い返しても不思議。
もともと知り合いと約束してたかのように、無でそう思ったの。
「じゃあ、一緒に夜ご飯食べよって誘ってみよう♪」と織江さんがドライブ中に計画してくれてる横で、私は相変わらずモニュメントバレーまでひたすら運転。
陽がもう暮れ始め、夕陽に照らされるモニュメントバレーには出逢えなかったが、それでもここまで長くドライブして辿り着いて良かったと思える充実感はすごくあった。
さぁ!冒険家さんと夜ご飯の約束もしたので早くセドナに戻らなければ!
と、Googleマップでルートを確認したら、なんと最短ルートでも約5時間かかる。
帰る頃には夜11時過ぎちゃうぞ!
さすがに外はもう真っ暗で、ヘッドライトの明かりと月明かりしかもう見えない。
あまり車も走ってなくてちょっと不気味な道もあったので、帰りはそんな嫌な雰囲気に負けないように大熱唱しながら運転しました!笑
織江さんも眠たい助手席で頑張って起きてくれるけど、どんなに進んでも全然進んでる感じがしないクネクネな森の道とかを走ってると「これ迷路か?」って思うくらい不思議な感覚になって、時間と距離がわからんくなってくる。
車は走ってるけど、全然ゴールにたどり着かない感じがする。
もしかしたら日付が変わってしまうかもしれないので、冒険家さんとの約束は「ごめんなさいと断りましょうか」と提案すると、なんと「スーパーで適当に夜ご飯買って待ってる」と仰ってくださり、結局日付が変わる直前に、織江さんと冒険家さんが泊まってるドミトリーにお邪魔させてもらいました。
冒険家の名前は、西川昌徳さん!
てっきり年下だと思い込んでたのですが先輩でした!
織江さんが「まさくん」って呼ぶから、わたしも年下やと思い込んでた!笑
「まささん」っとゆうその人はすっごく落ち着いた雰囲気で、口調は常に変わらないのにすっごくおもしろい話がその口と胸から出てくる人。
おもしろい。ためになる。生きた話ばかり。あたらしい考え。今までになかった発想。
まささんの言葉は、まささんから生まれた純粋な言葉ばかりで、わたしはもう終始興味津々の嵐だった。
難しくても織江さんが横で噛み砕いて説明してくれるから、より理解が深まったりもした。
3人で適当に床に座って、まささんが買ってきてくれたご飯を食べながら、とくに決まったトピックもなく。
でもだいたいのテーマは「旅からなにを生むか」とゆうところを上手にお絵描きするように話しながら。
まささんが今の活動として取り組まれている「旅で得た経験を子供達に伝える」ことや、今の自転車冒険家として活躍できるまでの「10年間の苦労」のこと。
子供こそ世界の未来と希望だから、それを真剣に考えて行動していること。
今まで出逢ってきた人の中にも半端なくすごいマインドを持つ人はたくさんいた。
だけど、そのどれにもあてはまらないジャンルの中に生きているまささんの話を聞いて「私もそんなふうに、自分の生き様や経験が誰かの役に立つように生きていきたい」という気持ちが芽生えた。
だけど、今の私にできることがわからないとゆう課題も同時に生まれた。
本当に居心地の良い空気のなかで、こうやって3人で話をしていたら気付けばもう朝の4時を過ぎていた。
朝早くから丸一日ドライブしては炎天下の中で遊びまくった疲れも感じず、不思議なくらい全然眠たくもなかった。
このままもっともっとあの空間で話していたかった。
それぐらい、まささんとの出逢いは私にとって大きかった。
イレブンイレブン(11月11日)の始まりに、衝撃な出逢い。
まだ寒くて暗い早朝の中、まささんと織江さんにパトリックの家まで送ってもらい、おやすみなさいと別れた。
家の中に入ると皆んなはもちろん寝ていた。
だけど、私はまだ興奮気味で眠れなくって、心の中が何かを探している感じがして、でもそれがなんなのか考える前に今日という一日とその終わりに起きた出逢いが楽しくて胸がときめくことだけが明確にわかっていて、ただ幸せだった。
で、その幸せを感じたあとよく寝た(笑)
これからたくさんのミラクルが起きるとは、私はこのとき微塵も知らずに。
(つづく)