もうすぐ大晦日です。
一年を締めくくる今日は、メキシコシティから車で3時間ぐらいの街に住む、ご友人宅で過ごさせてもらうことになりました。
ケイコさんと、昨日一緒にチュロスを食べたサトシ(ケイコさんの息子さん)と、ナツ(ケイコさんの娘さん)と一緒に車の中でワイワイ。ナツもサトシもケイコさんにそっくり。なんて美しい兄妹なんだ。
みんな日本名だから勘違いされちゃうかもだけど、ケイコさんとご家族はメキシカンだからね!笑)
ナツは大学生で英語もペラペラ。サトシはまだ高校生。二人とも容姿端麗だけじゃなく、学校で特待生に選ばれているぐらい、頭もすごく良いんだそう。
ちなみに、私たちが手に持ってる赤いのは「チャモイ」というメキシコの代表的スイーツ!塩と梅干しとコチュジャンを混ぜたようなソースをかき氷にかけて食べるんだけど、なかなか厳しいお味です(←)
チャモイを使ったコンビニ菓子は結構美味しいのに、かき氷にかけるタイプはダメだったX(
私のかき氷にだけ、チャモイがかかってないところに注目です(笑)
ナツもサトシも「チャモイが死ぬほど好き!」ってガツガツ食べてた。国民には愛されているスイーツなのですね。
そして到着したご友人ベティちゃんのお家は、なんとプール付きの広い一軒家!!!
なんて平和が溢れたお家なんだろう。
日中はメキシコシティよりも温かくて、年末なのにプールで普通に泳げた。
食事はいつもプール前の素敵なお庭でみんなで作って食べた。
ベティちゃんとケイコさんの美味しい手料理をお腹いっぱいご馳走になった。
ベティちゃんのお庭で採れたオレンジをみんなで絞ってジュースを作ったりもしたよ。絞っても絞ってもちょっとしかジュースにならないから、みんなで大事にシェアしたり(笑)
この子はベティちゃんの甥っ子かな?
コロンビア人のお母さんと一緒に来てた男の子。
最初「めっちゃ可愛い男の子が来た!」と思って遊んでたら、めちゃくちゃ計算高くて超ナルシストな事に気付いてびっくりしたよ。子供のうちからそんな打算してどないすんねんって正直注意したくなったぐらい(苦笑)
お庭で遊んでてちょっとコケただけで大惨事っていうぐらい嘘の大泣きで、周りの過剰な心配を欲したりするの。涙も血も全然出てないやん…とか思いながら、わたしは横目で見てたけど…
子供も大人も関係なく、無駄に計算高い人間がどうも苦手である。
って、子供に対してそんなこと思う私が子供以下なんかな?
メキシコではクリスマスのお祝いは12月25日を過ぎても続くので、年末もツリーは飾ったままです。
夜は、お庭で色んなテーブルゲームと何気ない会話を楽しんだ。
メキシコの?テーブルゲームはなかなか頭脳的で飽きない。何回もやりたくなっちゃう。
こんなにシンプルだけど贅沢な時間を過ごしながら、いよいよ大晦日の夜を迎えました。
用事を済ませてから遅れてきたお姉ちゃんも、みんなに暖かく迎えられてます。
全員がこうして揃ったところで、今年最後の晩御飯を頂く。
その前にスペイン語で挨拶がありました。
スペイン語はわからない。でも感じることはできた。
きっと、この一年間に起きた全ての出来事への感謝の祈りをしているんだと。
「グラシアス」
お姉ちゃんと出逢った事がきっかけでメキシコに縁ができ、お姉ちゃんのお陰で人脈が広がり、こんな素敵な人達とこうして今、食卓を囲んでいる。
横に座っているお姉ちゃんの横で、私はこの「奇跡」に心の中で強く感謝しながら、今年最後の美味しいご飯を皆んなで楽しく頂いて泣きそうになった。
そしていよいよ今年一年が終わる数分前、男性達の手によって庭に炎が点火された。
そして「12粒のブドウ」が入ったシャンパンがみんなの手に渡された。
これはスペインの風習を受け継ぐメキシコの伝統的な年末の儀式。
12粒という意味は、一年の中にある月の数。
ぶどう一粒食べる毎に願いを唱えると、新しい年に合計12個の願いを叶えてもらえるという。
愛
「任して!願いなんていくらでも出てくる!」
愛
「もっと旅したい!」
愛
「もっと世界を見たい!知りたい!」
愛
「この地球に生まれてきた私の宿命が知りたい」
愛
「・・・・・」
あれ?
願いなんていっぱいあったはずなのに・・・
あれ・・・
私の願いは・・・
どこに行ったんだろう・・・
炎の向こう側に大好きなお姉ちゃんが座ってる。
お姉ちゃんがいつまでもこうして幸せで大きな広いお姉ちゃんでいてほしい。
3日前に会ったばかりのケイコさんも、もうすでに大好きだ。
ケイコさんがもっともっと幸せになりますように。。。
ベティちゃんも、ナツも、サトシも。。。
ここにいるみんなが、これから先もずっとずっと幸せでありますように。。。
日本にいるお父さんも。。。
長い間会ってない家族も。。。
世界中で出逢った友人達も。。。
どうか、わたしと関わる人がみんなそれぞれ幸せでありますように。。。
12個のブドウを食べ終えた後、少し考えて私は気付いた。
私の願いなんて、もうとっくに叶ってるんだ。
新たな年を迎える記念すべき瞬間を、こうして大好きな外国で過ごすという人生を2年連続で叶えられたこと。
口だけで何も行動しなかった数年前の自分には考えられない人生のど真ん中に「今」いること。
日本よりも海外に長く滞在することを望み、たくさんの奇跡と、たくさんの素敵な出逢いと、たくさんの経験を得ることができた最高の一年だった。
過去に一番愛した年の終わりを迎えることに少し切なさも感じたけど、これまでの自分とは違う確信的な未来へのワクワクも同時に感じる。
こんな私だけど、いつも真っ直ぐに生きるから。
だから、今年も仲良くしてね。よろしくね、私の未来。
(つづく)