札幌に来たら絶対行きたい!ミシュラン3つ星フレンチ「モリエール」のディナーを全公開

こんにちは!愛です(・∀・)

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札幌・赤レンガ庁前

今日は、札幌に来たら絶対行くべき究極のフレンチレストラン「モリエール」のディナーコースを紹介するよ〜!

※写真が満載なので、どうぞ高速Wi-Fiのある環境でご覧ください。

世界に名を轟かす北海道フレンチを創り出した熱きシェフ

この店のオーナーシェフは、中道 博(なかみちひろし)さん。

北海道で生まれ、札幌の4つ星ホテルで勤めた後、渡仏しフレンチ修行を重ねながら世界料理コンクールにて金賞を獲得

その後も様々な称号を得て、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」などにも出演されています。

ここ、モリエールさんは1984年に開業されて以来、世界中から多くのファンが押し寄せる名店の中の名店。

北海道の厳しく雄大な自然が生み出した食材だけを使うという中道さんの地元愛溢れる情熱は、今までなかった「北国の美食」に革命を生み出し、彼の情熱に感化された料理人や若者が中道さんの元に身を置きながら修行を好むまでになったとか。

そんなことから、モリエールには日本最強のシェフ軍団が在籍するとも言われている。

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モリエールの外観

そんな中道さんが率いるまっすぐな情熱は、世界水準の一流に認められた場所にだけ贈られる「ルレ・エ・シャトー」にも掲載されています。

ちなみにこの称号を得ている日本のレストランはモリエールを含めて8店舗だけ!

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ルレ・エ・シャトー(青い表紙)

モリエールは、まさしく世界に誇る日本を代表するレストランです(2020年調べ)

ドレスコード不要!カジュアルに楽しめるミシュラン3つ星のおもてなし

こんなに格式高いレストランだから「ドレスコードが必要なの?」と思う人も多いと思いますが、心配ないです。

私は普段通りのアウトドアな服装にスノーブーツ&でっかいカメラをぶら下げながら来店しましたが、暖かく玄関からお出迎えしてくださいました。

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店内はそこまで広くないので予約必須

モリエールは完全電話予約制です。

私は来店の3時間前に電話して席を開けてもらいましたが、これは稀なケースだと思うので、前日〜数日前に電話予約しておいてくださいね!繁忙期は数週間先まで予約が取れないこともあるそうです。

電話予約の際には、希望のコースと苦手な食材を丁寧にヒアリングしてくださいます。

私は「辛いものだけ食べれないです」と伝えると、「ワサビの辛さはいかがでしょうか?少し辛味のあるソースは別に避けておく形でよろしいでしょうか?それとも初めからスパイスは使わないほうがよろしいでしょうか?」と、本当に丁寧に時間をかけて料理の提案をしてくださいました。

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テーブル席

15,000円(税込)でここまで堪能できる!絶品フランス料理15品を紹介

さて!いよいよ席に案内されました。

椅子に座る瞬間までウェイターさんが丁寧に誘導してくださいます。

他のテーブルにはカップルや大家族さんが座ってて、ひとりで来店しているのは私だけだったのですが、ウェイターさんが本当に良い距離感でフレンドリーに会話をしてくださるので、全然寂しいことはありませんでした。

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ちなみにモリエールのディナーコースは当時9,900円でしたが、現在物価の高騰に伴って価格が15,000円に見直されたようです。

また、おひとり様用のテーブルは厨房に一番近かったのでで、大勢のシェフ達の掛け声や体育会系の会話がたくさん聞こえてきました。

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食器も美しい

時々、先輩から容赦ないお叱りを受けている様子もありましたが、いざフロアに出ると数秒までまで怒られていたのが嘘かのようにプロの顔で接客をしていたので「すごっ!(゚Д゚)」と感じさせられました。

一流のお店で働いている方達は、自分の仕事に強く誇りを持っているんだなぁ。その姿勢がとても美しく感じました。

こちらがドリンクメニューになります。

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こういうお店に来て「水で(・∀・)」なんてカッコ悪いことは言えないし、せっかくなのでフルーツワインをオーダーしてみました。

もちろん、モリエールのドリンクメニューは全て北海道で酒造されているものです。

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ウェイター
こちらのフルーツワイン、甘くて口当たりが良いのでいっきに飲んでしまわれる方が多いのですが、アルコール度数が9%ありますからご注意くださいね(笑)

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確かに飲みやすいー!梅酒だけどアップルタイザーのようなジュース感。

寒い中、旅の疲れもあって既に気持ちよくなってきたと同時に、コース料理の一品目がやってきました!

1品目:北海道産じゃがいもとたまねぎのタルト

ウェイター
手でつかんでそのままお召し上がりください。中は熱々です。

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なんとまぁ!可愛い木のお皿に乗ってやってきたタルトさん。

直径7cmほどのケーキのような可愛らしさです。

中身はとろ〜りとした濃厚なキッシュをいただいているようでした。

2品目:北海道産ごぼうのスープ

ウェイター
はスプーンですくっていただいて、そのあとはコーヒーを飲むようにカップを持ってお召し上がりください。

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モリエールのディナーコースで、一番初めに感動したのがこちらの「牛蒡スープ」!

口に入れた瞬間、ふわっと北海道の広大な大地の風景が瞼の奥に広がりました。

確かに牛蒡、紛れもないゴボウの味なんだけど、あの茶色くて泥から生まれたゴボウからは出せない不思議なまろやかさが身体中に広がり細胞に沁み込んでいく。。。

細胞が一瞬にしてスープを飲み干してしまいました。

その後もタイムラグなく次々にお料理は運ばれて来ます。

3品目:網走産ワカサギのフライ

ウェイター
本日、網走から届いたばかりのワカサギのフライでございます。セモリナ粉を使って食感良く揚げております。味も既に付いておりますので、そのまま手で持ってお召し上がりください。

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今朝まで泳いでいたワカサギさんだそうです。

こんな美しい揚げ物(フライ)、今まで見たことがありません。

なんという芸術感だ。

セモリナ粉がこの香ばしさを生み出しているのか?

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シェフの揚げ方がすごいのか?
どっちも凄いんだろうけど、もう見てください。

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小さなワカサギという魚の骨の隋まで堪能できる一品でございました。

4品目:50品目以上の温野菜サラダ

今回モリエールで頂いた料理の中で、私が一番感動し美味しいと思ったのが、こちたの温野菜サラダ!

なんと野菜だけで20種類、ハーブなどを合わせると50種類以上の食材を混ぜて作られた究極のサラダ。

絶妙に温かいサラダなのですが、使われている具材の全てがまぁなんと主役級に美味しい!

もちろん食材はすべて北海道で育ったものを使用しているという。

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野菜が大好きということもあって、こんなにも全ての野菜の長所と特徴をお皿の上で生かしたサラダを人生で堪能できたことが、今とてつもなく嬉しい。

細胞が踊りまくっている。
あまりの美味しさに心が泣いている。

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食べ終わったお皿がまるでアート

この温野菜サラダは、私がモリエールで一番好きな一品になりました。




5品目:厚岸湾の牡蠣フライ タルタルソースで

そろそろお腹も満たされてきましたが、コースはまだまだ続きます。

お次は、厚岸(あっけし)で採れた牡蠣のフライ。

この可愛い葉っぱは、ナスタチウムという美しい花の葉だそうです。

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最初に頂いたタルタルソースの牡蠣フライは、さっきの温野菜の感動が神レベルだったこともあって、「ああ、美味しい」という感じだったのですが、モリエールの策略を侮ることなかれ!

ウェイター
実は牡蠣がもう1つありました!2個目は「山わさび」でお召し上がりください。
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これのどこがワサビなの?!

包丁で薄〜く薄〜く繊細にスライスされた山わさび。

野生のワサビを単純に擦り下ろしてしまうと辛味が強くなってしまうが、丁寧に包丁でスライスすることによって風味が生きたままやわらかい辛みになるのだそう。

食材を愛し、食材を理解していなければ生み出せない、これぞ創作料理。

心から感動したこの芸術料理。
初めてこんなに生き生きとしたワサビを堪能した。

ツーンとしたわさびの辛みが、鼻の奥から脳へ目掛けて一直線に新しい体験を与えてくれた。

6品目:北海道産カスベ(エイヒレ)

お次は、カスベと呼ばれる北海道ならではの食材です。

エイのことを北海道では「カスベ」と呼ぶらしいです。

角切りにカットされたのは、普通じゃないほど深い味のレモンとクルトン。

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軟骨まで食べられるほどトロトロに煮込まれたカスベ。
身が骨からスルスル〜っと手間なくとれるのは新鮮な証拠。
カスベから出る天然のコラーゲンと付け合わせのレモンの相性が抜群に良い。

7品目:お口直しのシャーベット

そろそろ満腹になってきたところに出てきたのは、レモンと紅茶のシャーベット。

洋梨のブランデーを少々かけていただきます。

ああ、もうコース料理も終盤かと思っていたんのですが、このシャーベットはただのお口直し。

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コース料理はまだまだ続きます!




8品目:合鴨のステーキ

こちらは北海道で育った合鴨のステーキ。

付き合わせは肝ペーストとセリのサラダでした。

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無駄のないジューシーさなので、満腹になりかけている胃袋にちょうど良い。

9品目:雪室で500日寝かせたメークインのグラタン

北海道の農業を語る上で欠かせない、雪室(ゆきむろ)という保存栽培方法をご存知ですか?

北国の厳しい寒さを有効活用した天然の冷蔵庫です。


冷たい雪の中で長く貯蔵された野菜は、その寒さに耐えるために自発的に糖分を産む。

野菜みずからタフに強く生き残ろうとし、さらに美味しい野菜に生まれ変わるのだとか。

そして、こちらがその雪室の中で500日間耐え切ったメークイン(じゃがいも)で作られたグラタンです。

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その甘みの濃さは、サツマイモや栗を超えるレベル。

あっさりしているのに、どこまでも甘さが追いかけてくる、そんなグラタンでした。

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いよいよ、コース料理も最後の一品になりました。

窓の外を見ると雪が本降りになってきて、より一層今宵の「食美」が引き立ちます。

ウェイター
お腹の具合はいかがでしょうか?まだ余裕がございましたら「ラクレットチーズ」をお召し上がりいただけますが...

余裕です!チーズ大好き!ぜひ頂きたいです!

10品目:とろけさせないラクレットチーズ

ラクレットチーズと言われて目の前にやってきたのが、こちら。

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こ・・・これはラクレットチーズなのですか?とろけてませんが?

ウェイター
当店のラクレットはシュレッドチーズにしておりますが、このままガブリ♪とお口に入れてみてください。一瞬でとろけますので。

本当のチーズとは目の前でとろけるもののではなく、口の中でとろけてこそチーズなんだ!恐れ入りました。

それでは、最後にデザートと食後のドリンクを一気にご紹介しましょう!

11品目:ハーブティー

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12品目:百合根のモンブラン

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13品目:金柑とオレンジのシャーベット

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14品目:チョコレートムース

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15品目:フランスの伝統菓子「ガレットデロワ」

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好きな大きさにカットしてくれます

以上15品が、モリエールの北海道ディナーコースでした。(2021年取材)

一人で来店していたことを忘れるほどウェイターさんとの会話も終始楽しくて、最高のおもてなしを見せてもらえました。

創業37年、北海道から世界に名を沸かすフランス料理の名店モリエール。

オーナーが愛する北海道で産まれた食材だけを使用し、「北国の美食」を開拓し続けるという他にはない熱き想い。

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創業当時からメニューをあまり変えず、今回紹介した内容をグランドメニューに近い形で提供しているそうですが、四季によって食材の変化が常に楽しめるので、何度訪れても感動すると思います。

また、お客様からのリクエストにも柔軟に応じているそうです(^^)

ちなみに、コース最後に出てきたこのブルーのお皿は、創業当時からずっと使用している大切なお皿だそうです。

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プロフェッショナル「仕事の流儀」

NHKの言葉を借りますが、まさにこのレストランのすべてがその通りでした。

私の拙い文章力であまり料理の感動を汚したくなかったので、写真を多めにしてこの記事を心を込めて作りましたが、たくさんの人に「北国の美食モリエール」が伝わると嬉しいです。




モリエールの詳細とアクセス

冒頭にも書きましたが、電話予約はお早めに♪

住所 〒064-0959
北海道札幌市中央区宮ケ丘2丁目1-1 ラファイエット宮ケ丘 1FGoogleマップ
営業時間 ランチ 11:00-15:00
ディナー 17:30-21:00
※水曜定休日
Web 公式サイト
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(おわり)