バハカリフォルニア半島は海洋生物の楽園だった

無事カボサンルーカスに到着しました!

なんかめっちゃ普通の海だ!でも絶景はきっとこれから見れるはず!

ラパスからここまで2時間で到着する予定だったけど、途中道を間違えたり、のろのろ運転だったこともあって到着したときは既にお昼を過ぎてました。

まずは車を駐車する場所を探さなきゃ!パーキングはペーパードライバーにとってかなりの試練なのです。

とりあえずナビを設定していた最終目的地にそのまま向かった。

するとなぜかPlaya Grande Resortという高級リゾートホテルの敷地内に案内されたので、そのまま「ここのホテルに泊まりにきましたよ」とゆう顔で入ってみる。

敷地に入ると屋外に駐車スペースがあったので、そこの区画に誠に勝手ながら車を停めさせてもらったら、ガードマンが来てまたスペイン語でなんか言ってくる。

ガードマン
「ここは停めたらダメだ」

的なことを多分言ってるのかな?


「ここにちょっとだけ停めさせて!」

ガードマン
「ルームナンバーは?」


「わかんない!でもすぐ帰ってくるから!」

あまりいい雰囲気ではなかったが、とにかく時間を急いているので半ば無理矢理お願いする形で停めさせてもらうことになった。

目的地は相変わらずこのリゾートの中を示しているので、そのまま中を散策しつつあの絶景ポイントがどこにあるのか聞き込み調査をはじめた。

それにしてもなんだこのホテル!もう宮廷じゃないか!これがセレブに大人気のカボサンルーカスの実態か!


ちなみに宿泊料金を調べてみたら一泊3万円だって!高!航空券買えるわ!

でもなんであの絶景にナビを合わせたらこのホテルに案内されたんだろう?

訳がわからないが車も停めさせてもらってることだし、ホテルのレストランで軽食を取りながら、手の空いてそうなウエイターさんに訪ねてみた。


「すみません、この景色が見える場所に行きたいんですがこのホテルから行けるんですか?」

ウエイターさん
「ああ!ここは船に乗って行くんだ!」

ウエイターさん
「港に行って聞いてみるといいよ!」


「なーるー!そうゆうことだったのかぁ!」

親切なウエイターさんにそう教えてもらい早速港まで行ってみた!

歩いてると暑くて汗ばむけど、今日は曇り空で天気には期待できそうにないなぁ。。。

ちょっとあの絶景が見れるか不安になってきた。

そんな気持ちを抱えながらやってきた港で、まずはじめに飛び込んできたこの光景!!!

オーマイガー!ブルーマーリンではありませんか!捕まっちゃったのね〜!泣)

海中でも陸でも未だ出逢ったことのない伝説のマーリンとこんな形で出くわすとは!

漁師さん
「撮ってあげるよ!横に並んでみ!」

カメラを構えていたら、陽気な漁師さんが写真を撮ってくださった。

ついでにこの漁師さんに船の乗り場を聞いてみる。


「わたしここに行きたいんですけど!」

漁師さん
「ああ!その船(目の前)がもうすぐ出るはずだ!まだ間に合うよ!」

とてもフレンドリーに教えてもらい着々と船に乗り込んだ。

そうしてすぐに船は出発し数分後。


「ん???」


「今、なにか黒い物体がいたような・・・」


「あれ?見間違えたかな?海によく浮いてるまるいやつ・・・・・・」


「じゃないー!!!!!」


「なんだあれは!バリでかいぞ!!!」

これまじでなに!?アシカ?アザラシ?!オタリア?!

とにかく!今まで海で見たことがなかった野生動物が前触れもなく現れて大興奮だ!

これがバハカリフォルニア半島の海だ。

こんなものでは済まなかった。

ここは貴重な海洋生物達のコロニーだった。


「うわ〜!!!」

あの夕陽に照らされた絶景を見るためだけのボートだと思っていたので感動が半端ない!もちろんこの島にはたくさんの生き物がいるというのは知っていたが、こんなにも簡単に会えてしまうなんて!これが海外の凄さか!

拡大してよく見ると、アシカちゃんの寝顔ってめっちゃ可愛い♡

夕陽の絶景を見る余興がアシカ達のコロニーだなんて贅沢すぎる!もう満足してしまったじゃないか!

でも私がはるばるここに来た目的はこれだからね!この絶景を見るため!


そしていよいよ絶景ポイントへ到着!!!


「お・・・おん!?(゚Д゚)」


「すみませんがこの景色はどこにあるんでしょうか・・・?」


ええ、私の人生なんてこんなもんです。

夕陽が見えなかったどころか、満潮で砂浜すら現れなかったよ。

いいんです、ここに来れただけで、経験できただけで。

アシカちゃんいっぱい見れたし。

愛くるしい寝顔だって見たし。

ただ、、、宇宙は私にいじわるしなかった。

帰りの運転中いきなり燃えるような夕陽が空を覆いはじめ、それは車を降りて写真を撮らずにはいられないほど美しかった。

やっぱり行動してよかった。

(つづく)