こんにちは、愛です。
「どうやら私は、、、
タイトルから全てを悟っていただけるようなド田舎にやってきてしまったようです。
デンバーからここに来る時に乗った飛行機は、まさかの7人乗りの小型機でした。
しかも、私の座席だけ反対向きでした。
離陸して約1時間後、辿り着いた空港がこちら。
アメリカ横断史上、最も小さい空港です。
念の為もう一度言っておきますが、ここはアメリカです。
さて、この小さな小さなコーテズ空港に着いた頃には、外はもう真っ暗でした。
一緒に飛行機に乗って来た人達は家族が送えにに来てくれていたり、自家用車でスイスイと帰っていきます。
「あなた大丈夫?行く宛てはあるの?」
明らかに旅人のわたしを見て、みんな空港を出て行く時、声をかけてくれました。
愛
「大丈夫です!ちゃんと迎えに来てくれる人がいるので(・∀・)」
優しいなぁ…(感動)
そう返事して、空港で待つこと20分ほど。
真っ暗な雪道を荒々しく走る一台の車が空港の前に停車したので「あれだ!」と思って外へ出た。
大きな車のドアをあけて「初めまして!(・∀・)」と挨拶したけど、全然初めまして感のないこのおっちゃんの名前はジミー!
あ、写真の一番右手前ね!なぜかレストランのスタッフさん全員写り込んできたの(笑)
ずっと連絡とりあってたから「ついに逢えたね!」って感じだった。
ジミーは、50歳手前ぐらいだったかな。
工事現場の帰りですかと言わんばかりの格好なんだけど、よく見たらすごい綺麗で整ったお顔をしているの。
車の中で軽く会話し、とにかくお腹ぺこぺこだと伝えるとインド料理屋さんに連れてきてくれた。
ジミーの英語は訛っていて超聞き取りにくい上に、私の英語もジミーに伝わりにくく、なかなか会話をキャッチボールするのが難しかった。
でも、スパニッシュ系の血が混ざってるジミーは、私がメキシコで覚えた軽いスペイン語を使うと会話が弾み、「バモノス!(レッツゴー!)」が私たちの陽気な合言葉になった。
こんな感じで、ど田舎コーテズという街に何があるのかさえも知らず、ただ「コーテズには絶対来た方がいい」というジミーの言葉だけを信じ、今晩からお世話になる家に向かった。
そんな家に向かう道中、ジミーがよくわからない事を言い始めた。
ジミー
「今日やっと暖炉が動くようになったんだ!愛が来る日に間に合って良かったよ!」
愛
「え!暖炉があるの?!すごいね!」
ジミー
「でもベッドルームがまだできてないから、ソファで寝てほしいんだ」
愛
「ありがとう!ソファと毛布があれば十分だよ(・∀・)」
ジミーがこれまで数多くの旅人を受け入れてきていることも知ってたし、友人が多いことも知っていた。
だから他の誰かがまだベッドルームを使っているのか、片付けができていないのかなって軽く考えていた。
それに、ジミーのお家は事前に写真でも見せてもらっていたので大体の生活環境は頭の中で予想できていた。
すごく綺麗で整ったお家に、犬を2匹飼っている。
こんなイメージだけが完璧にあったものだから、「ここだよ」と言われて降り立った家を見て、、、
私は、、、、
このときの感情をどうアウトプットしていいのかわからない。
だけど、、、
これから始まる経験が私の旅史上、最も印象的で美しく深いものになったことは確かだ。
愛
「ジ…ジミー?…トイレはどこ??」
愛
「え…シャワーは??」
ジミー
「ああ、まだ作れてないんだ」
ジミー
「でも愛が来たから、明朝はまず水道管を先に作るよ!」
ジミー
「やっぱりシャワーは浴びたいよね!熱々のホットシャワー!」
愛
「え?!す…水道は???(゚Д゚;)」
ジミー
「今は外から水を汲んできてる!たまに凍りやがるんだ!あいつ!」
愛
「え…?!ってゆうかあの写真のお家は?」
ジミー
「ああ!あの家は今友人に貸してて、最近この古屋を買ったんだ!」
ジミー
「これから色々作っていかないとな〜!でも暖炉が入ったからとりあえず寒さはしのげるよ!最高だろ?」
ジミー
「ようこそ!Primitive House(原始的な家)へ!愛がこの家の初ゲストだよ!祝✨」
愛
「おおおしっこしたいよぉぉぉぉ!(;゚ェ゚;)」
ひえぇぇぇぇ〜
(つづく)