無事メキシコシティに戻ってきました!
11月4日から始めたこの旅も、もう2ヶ月が経とうとしている。
年末でキリも良かったので、これまでの軌跡を振り返ってみると、「心のままに行き先を決める」と計画した通りの散らかった地図になっていて、思わず微笑んでしまった。
さて、カンクンからメキシコシティに戻ってきたときは、もう夜だった。
三度目に訪れるメキシコシティで、「おねえちゃん」と慕っているアイデに連絡する。
アイデ
「今日はクリスマスだから実家にいるわ。愛もおいで」
当たり前のようにそう書かれたメールが返ってくるが、これは決して当たり前の言葉ではないと思う。
たった一ヶ月前に知り合ったばかりの旅人を、自分の家だけじゃなく親の家にまで招待してくれているのだから。
ご実家に招かれると、みんなもうクリスマスディナーを食べ終えた後だったんだけど、私のためにもう一度料理を温めてくれて、、、(涙)
愛
「ムチョデリシオッソ!(めっちゃ美味しいです)」
止まらない鼻水とクシャミをズルズルさせながら美味しい手料理をたくさんご馳走になった。
体調は悪くなかったが、カンクン滞在中ずっと「水シャワー」を浴びていたことや、今朝セノーテに潜ってそのまま飛行機に乗ってここに来たことを笑って説明する。
スペイン語を話すご家族との会話は、英語堪能なアイデが間に入ってくれて、初対面にも関わらず温かく楽しむことができた。
アイデのご家族はみんな口数がそんなに多いわけじゃなかったが、不思議なぐらい温かい居心地の良さをずっと感じさせてくれた
アイデのお父さんは日系メキシカンで、幼少期は日本語を話してたそうだ。
でも、メキシコで生活していくに連れて、挨拶以外の日本語はもう忘れてしまったらしい。
それでも日本語の挨拶が通じるだけで、嬉しいものがあった。
わたしが、ご家族の輪に囲まれながら楽しく過ごしていると、アイデが何故か恥ずかしそうにこう言ってきた。
アイデ
「私の家族、ちょっと変でしょ?」
愛
「全っ然?どこが?」
私は、すかさず真顔でそう返事した。
クリスマスだから少しドレスアップして、いつもより綺麗に見えるアイデは、私の真顔の返事を聞いて優しく微笑みながら「ありがとう」と言った。
アイデは、一体どんな思いで私をここに呼んでくれたんだろう。
それに、何を恥じらう必要があるんだ?
こんなにも、絵に描いたように素敵なご家族なのに。
Realmente lo aprecio.
(本当に感謝)
(つづく)