
前日のダイビングは何にも遭遇できず、残念な結果に終わった私。
だけど、、、ラパスの海のポテンシャルはやっぱりすごかった!
前にも書いたが、ラパスには野生のアシカ達が住むコロニーがあり、なんと一緒に泳げるポイントがあるという。
ただ繁殖期になると母親が子供を守るために人間を警戒し、秩序なく近寄ってきたダイバーを噛むこともあるので、自然界のルールを守りながら丁寧にお邪魔しなければいけない。
でも、海の中で初めてアシカが現れたときは大興奮そのものだった!
イルカ、亀、マンタ、サメ、今まで色んな野生の海洋生物に出逢ってきたが、アシカの登場は別格に感動するものがあった。
クルクル〜♪スイスイ〜♪
まるで人魚のように優雅に、天に舞うような泳ぎ方をする。
私達がお邪魔したとき、海中で一緒に遊んでくれたアシカは5匹ぐらいいたが、興味を持ってくれるのはやっぱりみんな赤ちゃんだった。
アシカちゃん
「撮るなよこのやろ〜う♡」
私たちのフィンやカメラをガジガジと甘噛みして、またスイ〜と泳いで行ってしまう。
愛
「どんなけ可愛いだん!こんにゃろう〜♡」
見ての通り、ずっとスイスイと泳ぎまわるので撮影するのが少し難しかった。
わたしは全部動画で撮影して後からキャプチャで写真にしている。
そんな中、一匹のアシカちゃんが私が口から吐く泡に興味を持ち始めた。
アシカちゃん
「ねぇ!もっと泡ちょうだい!」
アシカちゃん
「泡ないの?じゃあもう遊んであげないよ?」
愛
「ちょっと待ってね!今たくさん出すから〜!」
水中で息ができなくて慌ててしまうとき、本当にいつも両生類になりたいと思う。
私の出す泡を求めて近寄ってきたアシカちゃんの唇がわたしの唇に何度か触れたとき、とてつもなく磯の味がした(笑)
もうぶさいくなニヤニヤが止まらない。
なんて幸せな体験だ、相手は野生だぞ。
立派なおひげがモジャモジャしたキスは、とてもくすぐったかった♡
海の中での初キスがこんなにロマンティックだとは!一生忘れないぞ!このやろう〜♡
いきなりやってきた人間にこんなにフレンドリーに接してくれて、ありがとうこのやろう〜♡
野生のアシカに唇を近づけてられ最初はびっくりしたけど、全然怖いとは思わなかった。
最高のダイビングから帰宅し、宿でシャワーを浴びて、いつも美味しいタコスを作ってくれる店に一人で向かった。
夕食後、小さなラパスの街にあわせて小さく歩いていると、夕陽がとても綺麗に色付きはじめていた。
この温かいオレンジがなくなるまでずっと見ていたくなり、適当にこの場所に座って足をブラブラしながら微笑み、無になった。
ラパスが好き
海が好き
太陽が好き
旅が好き
今の自分とゆう人間が楽しくて好き
そんなことは言葉でいちいち考えなくても、もう全部心の中にあった。
そんな感じで黄昏ていると、片方のビーサンがポーンと飛んでいき、探しに行くはめになった(笑)
一週間滞在したラパスの最終日、今、わたしは最高の思い出と夕陽の輝きを全身で抱えている。
ばいばい、ラパス。
大好きだよ、また来るね。
(つづく)